組込みフォントの基礎知識

トピック1:フォントに関する基礎用語

1. フォントのデザインに関するもの

書体とフォント

「書体」とは、本来「明朝体」や「ゴシック体」といったデザインのスタイルやルールを指す言葉です。英語のタイプフェイスの訳語として対応しています。「フォント」はデジタルデータで、1フォント=1ファイルです。しかし、会話の中では慣例として、書体とフォントはほぼ同じ意味で使われることがあります。仕様などを決定する場面ではどういう意味で使っているか、相手に確認した方が良いでしょう。

ウェイトとファミリー

ウェイトとは文字の太さを示す用語です。1つのデザインで細いものから太いものまで段階的にウェイトをもつものをファミリーと呼びます。1ウェイト=1フォントで、その集合が1ファミリーです。

グリフ

フォントの中に収録されている個々の字形を「グリフ(Glyph)」と呼びます。フォントの中にはスペースや記号の類も入っています。これらもグリフです。

仮想ボディ・字面

フォント収録された漢字や仮名は、正方形の「仮想ボディ」の中に収まっています。さらに、仮想ボディの内側の一回り小さな枠「字面」の中にデザインされています。文字の大きさは「仮想ボディ」を基準としています。

プロポーショナル・固定幅あるいは等幅

アルファベットの《 i 》と《 w 》では、字形のもつ幅が大きく異なります。字形ごとに異なる文字幅情報をもたせたものを「プロポーショナルフォント」と呼びます。それとは逆に《 i 》も《 w 》も全て同じ文字幅情報をもたせたものを「固定幅フォント」あるいは「等幅フォント」と呼びます。活版印刷から今に至るまで、欧文書籍の本文はプロポーショナルが用いられます。タイプライターで作成された文書と、MS-DOSやUnixなどのキャラクタユーザインタフェースでは、モノスペースが用いられています。

長体・平体・斜体

字形に対して、横幅を縮めて縦長にする処理を「長体」と呼びます。横幅を広げる処理が「平体」、斜めに傾けるのが「斜体」です。これらに対し、何も処理をかけていないものは「正体(せいたい)」と呼びます。長体は「コンデンス」、斜体は「イタリック」と呼ぶことも一般的です。1つの正体のフォントから、長体・平体・斜体をプログラム側で処理して表示させる場合と、それぞれを別のフォントとして用意する場合とがあります。

セリフ・サンセリフ

FOT-筑紫明朝 Pr6 M 丁

欧文フォントの横棒や縦棒の端にある、爪状の飾りが「セリフ」です。セリフを持つ書体を「セリフ書体」、持たないものを「サンセリフ書体」と呼びます。セリフ書体は「ローマン体」、サンセリフ書体は「ゴシック体」と呼ぶことがあります。
セリフは、明朝体の横棒の端にある「ウロコ」に似ているとも言えます。そんなわけからか、日本語の明朝系の従属欧文にはセリフ系を組み合わせている場合がほとんどです。ゴシック系にはサンセリフ系を組み合わせています。

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