金属活字から写植に移ったあとは、文字は直接筆書きでデザインすることができるようになり、優雅で繊細なフォルムが特徴となりました。清和堂明朝の漢字はこれをさらに進化させ、今までの明朝体にはない、ほど良い懐の締め具合に調整し、またフォルムには長く使われてきた本文用明朝体の魅力的なテイストを織り込み、格調高い本文用の明朝体の漢字に仕上げました。清和堂明朝 Globalはフラッグシップ書体として、それぞれの文字固有の形を大事にしながら、標準性・汎用性を追求し、使い勝手をよくするために読む事に特化した理想的なフォルムを表現しました。一見オーソドックスに見える骨格に、文章の流れを止めない、不必要で無駄な視線の動きを排除する工夫が施されています。