フォントワークスは、中国語フォントメーカー北京北大方正電子有限公司(以下、方正電子)と、フォントワークス書体の中国語(簡体字)フォントを共同で開発し、第一弾として簡体字化した「筑紫Aオールド明朝」「パール」などの書体を2020年6月よりご提供してきました。
この度、第2弾として「筑紫ゴシック」「筑紫オールドゴシック」「筑紫A見出ミン」「筑紫アンティークLゴ」「筑紫アンティークSゴ」の5ファミリー12フォントを追加、ご提供開始いたしました。
「筑紫書体シリーズ」などフォントワークスの日本語フォントは、その品質の高さから中国国内のデザインコミュニティからも高い注目を集め、中国のゲーム制作会社からは実際にご要望をいただきました。
この需要の高まりを受け、中国国内で約90%のシェアを持つ方正電子とフォントワークスは協力関係を確立し、簡体字フォント開発を2019年より、両社書体デザイナーの知見のもと、方正電子の書体デザイナーによって作成された書体を、弊社デザイナーが監修する形で開発を開始しました。
日本語フォントのデザインの美しさをそのままに、中国本土の中国国家文字規範に基づいた簡体字化を行いましたので、中国本土向けのゲームや組込製品を日本語版と同じデザイン性で展開できます。簡体字化したフォントワークス書体は、中国国内で「Zhuzi Book Series」として開発され、14ファミリーの合計43フォントにてご提供されています。
なお中国語化した書体は、筑紫ゴシックが「方正FW筑紫黑」、筑紫オールドゴシックが「方正FW筑紫老式黑体」、筑紫アンティークSゴが「方正FW筑紫古典S黑」、筑紫アンティークLゴが「方正FW筑紫古典L黑」、筑紫A見出ミンが「方正FW筑紫A标题明朝」と名付けられ、文字セットは中国語の文字コードGB2312(※)に対応しています。
※GB2312は、広告、パッケージなどの印刷物やゲームや映像などにおいて、画像としてのご利用が可能です。
簡体字フォントに関するお問い合わせ先
こちらでご紹介している中国向け簡体字フォントの他、簡体字フォントに関して詳しくは北京北大方正電子有限公司のサイトをご覧ください。以下のお問い合わせ先は、日本側窓口ととなります。
〈方正株式会社とは〉
方正株式会社は印刷関係では現在中国国内の約90%のシェアを持つフォントベンダーです。方正では書体の開発・販売だけではなく、GBK、GB18030、ISO/IEC-10646といった中国国家標準(GB)やISOなどの規格の制定にも中国企業を代表し、積極的に参加。またフォントワークスとは年間定額制フォントライセンス「LETS」のオプション「方正LETS」において協業しています。
本件に関するお問い合わせ先
フォントワークスでは、UD書体をはじめ多言語書体を提供しております。合わせて、サービス・製品の特色を生かしたフォントの多言語対応についても積極的に協業・支援を行っています。
多言語対応に関するご相談はお気軽に弊社営業部までお問い合わせください。