フォントワークス株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長CEO原田 愛 以下フォントワークス)は、Monotype株式会社(本社:東京都千代田区 代表 佐藤 文宣 以下Monotype)とこれまで以上にパートナーシップを強化し、フォント開発事業の欧文制作監修にMonotype小林章氏を迎えることといたしました。
連携強化について
フォントワークスとMonotypeは2017年4月より事業提携を結び、年間定額制フォントサービス『Monotype LETS』を提供し欧文フォント市場を牽引しています。両社の高品位なフォントをより多くのお客さまにご利用いただくため、この度、パートナーシップを強化しサービスを展開していきます。
両社のフラッグシップフォントを使用した和欧文混植フォントの提供や近年需要が高まるコーポレート/オリジナルフォント開発などを予定しています。
Monotype クリエイティブ・タイプディレクター 小林章氏を迎えたスペシャルチーム発足
ニューヨークのType Directors Clubがタイポグラフィに顕著な貢献をした個人・団体を表彰する世界的な賞、TDCメダルを2022年10月に受賞したMonotypeクリエイティブ・タイプディレクター 小林章氏を迎え、スペシャルチームを発足します。
フォントワークス 書体デザインディレクター 藤田重信、ヨアヒム・ミュラー・ランセイの国内外を代表するデザイナーが揃い、オリジナルフォント開発等のコンサルティングや、グローバルに通用する高品位な書体の提案をより強化してまいります。
Monotype クリエイティブ・タイプディレクター 小林章氏よりコメント
「まさに理想的な協業です。フォントワークスの日本語フォントと Monotypeの欧文フォント、この2つを組み合わせることで、日本はもとより世界中に発信するメッセージがより洗練されたものになります。今後の展開をお楽しみに。」
<プロフィール>
欧文書体の国際コンペティションで2度のグランプリを獲得して2001年よりドイツ在住。有名な書体デザイナーであるヘルマン·ツァップ氏やアドリアン·フルティガー氏との共同での書体開発のほか、日本語書体「たづがね角ゴシック」「Shorai Sans」のディレクションを担当した。欧米、アジアを中心に講演やワークショップを行うほか、世界的なコンテストの審査員も務める。2022年にType Directors ClubのTDCメダルを受賞。
フォントワークス 書体デザインディレクター 藤田重信よりコメント
「今回のMonotypeとの連携強化により、書体を使うデザイナーの方々が明朝体やゴシック体と欧文の書体を組み合わせる際に最も難点であったサイズ・ウエイトを揃える悩みが解消出来る画期的な試みだと思っています。」
<プロフィール>
写真植字機の株式会社写研文字デザイン部門に入社後、1998年、フォントワークス株式会社に入社し筑紫書体ほか数多くの書体開発をする。
「筑紫オールド明朝」「筑紫丸ゴシック」で2010東京TDC賞を受賞。
「筑紫オールドゴシック-B」「筑紫アンティークゴシック-B」「筑紫アンティーク明朝-L」「筑紫Q明朝-L」
「筑紫Aヴィンテージ明朝-R」「筑紫Bヴィンテージ明朝-R」で東京TDC賞2018 タイプデザイン賞を受賞。
フォントワークス 書体デザインディレクター ヨアヒム・ミュラー・ランセイよりコメント
「文字は人々のコミュニケーションと文化の基盤としての役割を担っています。そして文字の力を高め、世界中に伝えるのが書体です。グローバルな環境に対応する書体が求められるなか、その最前線にMonotypeと立てることがとても楽しみです。」
<プロフィール>
ドイツ出身。日本を含める各国のタイポグラフィコンペティションで優勝するなど高い評価を受ける。
海外複数社の情報デザインとVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)を担当。
2018年にはソウルのフォントメーカーYOON Designの欧文のデザインディレクターとして活躍。
2020年から、フォントワークス社に加わり、現職の欧文書体の書体ディレクターに就任。
今後の予定
フォントワークスのフラッグシップフォントの『筑紫書体』をはじめとした和文とMonotypeの『Helvetica』などの和欧文混植フォントの開発及びサービス提供等を予定しています。
さらに将来的にアジアを中心とする、グローバル進出企業に向けたサービスの拡充を両社で目指していきます。
オンラインセミナー開催決定
2023年4月26日(水)にMonotype クリエイティブ・タイプディレクター 小林章氏をお迎えし、「欧文フォントの基礎」をテーマにしたオンラインセミナーを開催いたします。詳細およびお申込みは以下よりお願いいたします。