第25回 リカレント(株式会社日本ライセンスバンク)様

Interview

上:リカレント エントランス
下:受講生作品

株式会社日本ライセンスバンク様は、“好き”を仕事にする学校としてデザイン・資格の専門スクール「リカレント」を経営されている企業です。

「人」が「人」を教育することを通して、真のプロフェッショナルな人材を育成するという基本姿勢のもと、社会人または大学生などを対象に、学校教育ではカバーしきれない多様な教育ニーズにおいて学習の機会を提供されています。 創立26周年という、DTPの歴史から考えても長く培われている「リカレント」の徹底したカリキュラムには、業界屈指の就職実績や、JAGAT主催でDTP業界の最難関資格試験「DTPエキスパート認証試験」の高い合格率などにみられるように、授業内容や自己啓発用のセミナー、オリジナル教材などに工夫が施されています。

今回は、専門スクール「リカレント」のリーダー講師である齋藤さんと、アシスタントディレクターの田嶋さん、スクールカウンセラーの榮さんに“DTP教室環境やデザイン”について、さらにはフォントワークスが行っているユーザー訪問活動や、ご依頼いただいたセミナーについてもお話しいただきました。

受講生のためのDTP教室環境

アシスタントディレクター 田嶋 尋子 氏

デザイン・資格の専門スクールとして多様なコースをもつ「リカレント」は、受講生の様々なライフスタイルに対応するため、授業の期間や時間帯などを選択できるようになっています。受講生の多くは、一度就職をされて好きなことを仕事にしたいと思われている方、実務に即したスキルを身につけて活躍したいと思われている大学生などのデザイン未経験者です。 そのため、DTP/グラフィック講座ではLETSの幅広いフォントラインナップや、ユーザの要望を取り入れた新書体リリースの姿勢、そのレスポンスの早さが受講生のためにも良いと考え、フォントワークスLETSを導入しています。

インストールする書体は、マシン環境を考慮して講師陣のミーティングによって選定していますが、デザインをしていく上で欠かせないスタンダードな書体は、全ての教室のマシンで使えるように統一した環境を整備しています。これは、空き時間にも有意義な自習時間と環境を提供することで、少しでも受講生の夢を応援していきたいと考えているからです。(田嶋さん、榮さん)

講師は経験を積んだ現役のプロデザイナー

リーダー講師 齋藤 聡昌 氏

私は、デザインの基礎となるアプリケーションの使い方から、その応用となる資格の対策講座、近年話題になっている電子書籍の講座など幅広く授業を担当しています。どの講座でも文字の扱いが重要になってきますし、実務でも困らないようにデザインの一部としてフォントの扱いや組版のルールを教えています。

最初の頃は、他の人と違うことを表現していくのがデザインだと思っている受講生が多いですね。インパクトがあって目に入りやすいキャッチ系の書体が必要なとき、スタンダードな書体で記載情報に重きを置きたいときなど状況によって書体の選択が必要になってくることがまだ難しいようです。 大半の受講生が業界未経験者ですから、今まで文字に触れ合う機会が少なかったのも当然ですよね。そのため、フォントに関してはマシン上だけでなくプリントアウトをして並べて較べるという作業を何度も繰り返すことで、スタンダードな書体の微妙な違いを教えています。

デジタル世代で育っている受講生がほとんどで、欲しい情報があったらすぐに貰ってくるのに慣れてしまってるので、こういった作業は自分で判断する力をつけるのにはもってこいだと思います。また、書体の特長や使い方などを掴むきっかけとなれば、文字組みにもどんどん興味が湧き、自分が考えているものをビジュアルにうまく落とし込めるようになると思います。(齋藤さん)

フォントメーカーのセミナーで受講生のモチベーションが向上

スクールカウンセラー 榮 秀朗 氏

お願いしているセミナーには、リカレントの受講生や修了生が対象になります。デザイン経験の浅い方などは、明朝体やゴシック体などのエレメントに目がいくことはまずないと思っています。そのため、それぞれの違いが分かりやすいようなデザインの書体よりも、スタンダードな書体に目を向けるきっかけとなってくれれば嬉しいですね。

また、使用事例をご紹介いただけるとのことですので、デザインとして魅せるデザインと、情報を伝わりやすくするデザインをフォントによって使い分けることの大切さを学んでくれればと思います。メーカーから文字の役割や重要性を直接お話しいただくので、モチベーションを上げることのできる大変貴重な時間になることと思います。(齋藤さん)

フォントの奥深さが伝わったと思います

【フォントの魅力】セミナー

前回、訪問されたときにフォントワークスさんってセミナーなどもされているのかなと思い、尋ねてみたのが開催のきっかけでした。セミナーの内容もリクエストすることができ、開催に必要な告知や資料なども電話やメールでのやりとりでスムーズに進めていくことができました。

フォントは普段の授業で何気なく使っていた部分もあると思いますが、使用事例の紹介を交えたセミナーだったので奥深さが伝わったんじゃないかと思います。また、私たちスタッフにとっても、大変楽しく有意義な時間となりました。ありがとうございます! また機会がありましたら、デザイン会社や印刷会社と同様に、フォントメーカーにもよりいっそう興味がわいたのではないかと思うので、フォントの作成過程について詳しくお聞かせいただければと思います。(田嶋さん)

フォントワークス×リカレント 【フォントの魅力】セミナーの感想

受講生作品(リメイク)


  • フォントの種類や太さによって見え方が大きく異なることに非常に興味を惹かれました。

  • 筑紫書体が好きなので、特長あるエレメントのお話しが聞けてよかったです。

  • 企業などの依頼で作成したフォントについて、もっと事例を聞きたかったです。

  • 書体のサイズやウエイトを変えたレイアウトで、あんなに印象が違うのかと驚きました。

  • DTPの誕生やアプリケーションの移り変わりなど、順を追いながら知ることができよかったです。

  • デザインの仕方によって人の心に記憶を残す、重みや深みのあるものだと思いました。

<編集後記>
今回は、フォントワークスLETSのサービスのひとつとして、弊社のサポートチームが行っている訪問活動やセミナーについてのご感想をいただきました。セミナーで行った書体設計のコンセプトやフォントメーカーのこだわりはもちろん、有名な制作物や話題の書籍に使われている書体の紹介が、リカレント受講生のモチベーションに繋がるという評価をいただき、今後も情報発信に力を入れていかなければならないと感じました。

フォントワークスでは、LETSに関する電話やメールでのサポートはもちろんのこと、フォントのインストールやPower Up Tool Kitのご説明のための訪問活動、その他ご要望いただいたことに関して、できるだけ対応していきたいという思いから、サポートチームを設け、積極的に活動しています。

企業情報

社名 リカレント(株式会社日本ライセンスバンク)
所在地 東京都新宿区新宿3-1-13 京王新宿追分ビル4F
TEL 03-5368-3883
URL http://www.recurrent.co.jp/

「LETS」プログラムへのご入会や製品のご購入については、お取引のある販売店様へお問い合わせ・ご注文くださいますようお願いいたします。

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