「良いゲームを作りたいなら、フォントにもこだわるべき!」mojimo-game採用のVRゲーム『ハッピーおしゃれタイム』製作者インタビュー

Interview

アイドル体験VRゲーム『ハッピーおしゃれタイム』(#はぴおしゃ)は、可愛い衣装にお着替えをしたり、リズムゲームでライブをしたり、写真撮影したりできるゲームです。本作品にはフォントワークスのmojimo-gameを採用いただいています。 今回は、本作品の企画から手掛けられているchiepommeさんに、ゲーム制作の裏側やゲームにおけるフォントの役割に関してお話を伺いました。

chiepommeさん(Twitter:@chiepomme
メルヘンな世界観をベースに、高度なエンジニアリングスキルを用いて、VR・AR・音楽とジャンルに囚われない作品を作り続けています。

『ハッピーおしゃれタイム』は可愛い衣装にお着替えしたり、リズムゲームでライブをしたり、写真撮影したりできるアイドル体験VRゲーム。2017年にアーケードゲームとしてリリースした後、2020年6月17日に家庭用のSteam版を発売。アーケード版はVRクリエイティブアワード2018で優秀賞を受賞したほか、家庭用のリリース初日にはSteamの日本のVRゲーム部門で1位を獲得するなど、人気を集めている作品です。

―― chiepommeさん。本日はよろしくお願いします。「ハッピーおしゃれタイム」、すごく可愛い世界観のゲームですね。

chiepomme:ありがとうございます。 創作活動でつながりのあったchiepomme、れいな、きなりせすやが、キッズカードゲームが好きという共通点で仲良くなり、2017年2月からハッピーおしゃれタイムの制作を開始しました。 3人がそれぞれちょっとずついろんなことができるという器用貧乏的な(笑)能力を持っていて、中にはゲーム制作未経験者もいるという不思議な集まりなのです。 3人全員がメルヘン好きですが、少しずつ異なる世界観を持ち、それがミックスされて『ハッピーおしゃれタイム』の世界観が形作られています。

9人まで可能なオンラインマルチプレイ対応。

英語版展開も見越し、埋め込み可能なフォントを探して出会ったmojimo-game

――chiepommeさんは、LETSとmojimoを合わせ技で使っていただいているんですよね?

chiepomme:はい。そうなんです。もともとゲーム会社に勤めているかたわら音楽創作活動も行っていたのですが、音源のジャケットやブックレットも自身で制作していたんです。 その制作に大好きなフォントを使いたくてLETSを契約しました。 『ハッピーおしゃれタイム』のアーケード版ではLETSのフォントを、埋め込まずにすべて画像で対応していました。ですがSteam版では英語版の作成を見越していたこともあり、アーケード版と同様に画像対応すると大変だと思っていました。そこで良質な埋め込みフォントを探すことにしたんです。 LETSにもゲーム・アプリ拡張ライセンスがあってフォントの埋め込みが可能になるものの、やはり個人で契約するには高いので……(笑)。 そこで出会ったのが、フォント埋め込み可能でゲーム向きのフォントが選べるmojimo-gameでした。

英語版の画面。mojimo-gameはフォントの埋め込みが可能なので、多言語展開での効率化が図れます。

世界観にマッチするか、VR空間でも見やすいかがフォント選びの決め手

―― 今回、フォントの埋め込みで使用したのは「UD丸ゴ_スモール-B」と伺いました。

chiepomme:はい。プロトタイプのときには「スキップ」や「ハミング」も候補に上がり、この3書体の中でどれにするか迷いました。最終的には、ゲームの世界観に合っていて存在感もある「UD丸ゴスモール-B」をセレクトしました。 mojimo-gameのフォントはさまざまなゲームで使用されていることもあって全部好きなんですけど「VR空間でも見やすいかどうか?」で考えたときに、実装してみたら一番「UD丸ゴスモール-B」がしっくりきたんですよね。 VR空間では細いフォントだと遠い距離から見たときに見えづらい可能性があるので、ユーザーが見ている距離感もフォントを選ぶ際に考える必要があります。

ゲーム内で写真撮影をした様子。

良い作品を作りたいなら、フォントにもこだわるべき!

―― お話をお伺いしていると、フォントへのこだわりを強く持っていらっしゃるなと感じました。

chiepomme:そうですね(笑)。 世の中のゲームを見ていると「なんでこのフォントにしたんだろう」とガッカリした気持ちになるときも多いです。「文字にさえこだわってくれれば完璧なのに!」って(笑)。 ローカライズ版(ここでは、外国語から日本語に対応したもの)は特にそう感じることが多いです。 私は常々、ゲーム内における文字の役割はとても大きいものだと感じています。世界観に合っていることも大切ですし、ユーザーへの読みやすさの配慮も大事です。それらすべてが整って初めて、ユーザーが没入できる作品になるのではないかと考えています。

音楽選択シーンでも、「UD丸ゴ」のもつ可愛らしさと読みやすさが光ります。
撮影した写真をみんなで一緒に見ることができる機能。
音楽ゲームシーン。みんなでワイワイ楽しく遊べます。
ライブシーンでは用意された12種類の楽曲で遊べます。

Unityでmojimo-gameフォントを使う方法を動画で紹介

最後にchiepommeさんに、Unityを使った実際のゲーム開発環境で「はぴおしゃ」のフォントをmojimo-gameのフォントに変えた様子を動画でご提供いただきました。 VRゲームでのフォント表現にとても参考になると思いますので、ぜひ、ご覧ください!

インタビューのわずか数日後にリリースされたアップデートでは、名前のフォントを「ハミング」にしてくださっていました!

名前のフォントを「ハミング」へ変更。

mojimo-gameとは

mojimo-gameは、インディーゲーム制作者向けに、プロも使うクオリティの高いフォントを最適なセレクトし、お手頃な価格で提供するパッケージ。
Unityなどのゲームエンジンでの開発も追加料金なしの年間定額制でご利用いただけます。

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