こんにちは、福島です。
いつもは新書体をご紹介することが多い「もじがたり」ですが、フォントストーリーとして、すでにリリースされている書体にフォーカスし、不定期にご紹介をしていこうと思っています。
初回は、昨年(2019年)7月にリリース後から話題を呼び、今クールではアニメでもご使用いただいている「パルレトロン」です。
こちらの記事でもご紹介した「パルレトロン」ですが、書籍やポスターなど、リリース直後からたくさんご利用いただいています。
パルレトロンは、西洋レトロとゴスロリがテーマで、 独特な縦画と横画が、ロマンチックな印象を与え、装飾的で華やかさを備える一方で、陰影もあるデザインです。
ライトノベルのタイトル、キャッチコピー等に使用すると、非常に映えますね!!
最近見つけた使用事例
「イデアリリーの女王~人造乙女は繁殖したい~」の装丁デザインをされた齋藤渉(chipcodesign)さんに、パルレトロンを使用した経緯と書体の加工についてお伺いしてみました!
パルレトロンを使用した経緯
もともと越智亜紀子さんのデザインしたパルラムネなどが好きで、パルレトロンが出たときには絶対使いたい!と思っていました。ただ書体が特徴的なため、なかなか作品に合うことがありませんでした。「イデアリリーの女王」のとき、ダークな雰囲気がただようミステリー作品ということもありパルレトロンを当てはめてみたらイラストの雰囲気とぴったり合っていたのでこれだと思い、使用することにしました。
著者名とサブタイトルに使っている筑紫アンティークLゴ Bも雰囲気が出るのでよく使います。
書体の加工について
作家さんの絵が繊細ということもあり、全体的に細めにしています。
また「女王」に装飾をつけて格調高い女王らしさを出し、ロゴ感も出るようにしました。
魔性の魅力を感じる書体
パルレロトンを見ると、いろんな文字をうってみたくなる衝動に駆られます。文字に魔性の魅力があるような、そんな気さえしてきます。
フォントワークスサイトの書体見本ページでは、気になる書体のページで、好きな文字を入力しSNSでシェアができます!
ぜひ、好きな書体で遊んでみてくださいね!
「パルレトロン」書体デザイナー
twitter:@shirogoma1213
書体デザイナー越智についてのご紹介はこちら。
7月にフォントワークスから『パルレトロン』がリリースされます。
— 越智 亜紀子 (@shirogoma1213) 2019年4月3日
西洋レトロとゴスロリをイメージしてデザインしました。
ぜひぜひ、お楽しみに。 pic.twitter.com/PoYS2THgPY