こんにちは、小学生の時は漫画クラブで、「ボンボン」と「コロコロ」を愛読していました、まめぞうです。
子どもの頃はよく漫画を読んでいましたし、自分でも真似てノートいっぱいにイラストを描いてました。そんな少年まめぞうでしたが、男兄弟でしたので、少女漫画に触れる機会はからっきしありませんでした。
でも、知っていますよ、「りぼん」は。フォントワークス社内の女性陣に話を聞いたら、たいていみんな「りぼんっ子」だったことが分かりました。
そんな「りぼん」の創刊65周年プロジェクトに関わらせていただいたのですから、それはテンション上がりますよね!うん。
今回は、このプロジェクトに関わることになったきっかけや、「りぼんふぉんと」の制作話(by 書体デザイナーの森田くん)をご紹介したいと思います。
はじまりは・・・「もじFes.」
振り返れば2019年の12月半ば、一本のお電話から始まりました。
「のらもじ発見プロジェクト」の下浜さんからのお電話。下浜さんから今回の「りぼんふぉんと」のお話を聞き、「いや、これは是非やりたい!」と参画をさせていただきました。
下浜さんとは、11月に開催した「もじFes.」、その前の10月にあった「NEWTOWN2019」でプレ出展した際にご一緒したご縁ですが、またまた素敵な楽しいお仕事でご一緒できて、うれしい限りです。
「のらもじ発見プロジェクト」としてメンバーの皆さんに取材もさせていただきましたね。
「りぼんふぉんと」はこうして生まれた
制作時間があまりなかった中なのですが、フォントワークスの書体デザイナーの森田くんが頑張ってくれました!
「作ってみてどうだった?」「どんな流れで作ったの?」などなどお話を聞いてみました。
―― 「りぼんふぉんと」を作ってみてどうでしたか?
森田くん:参考となるサンプルが「り」「ぼ」「ん」の3文字だけで、他の文字は想像で補わないといけない部分が数多くありましたので、難しいところではありましたが、想像できる余地が残されているということでもあったので、その点はとてもおもしろかったですよ。
―― おぉ!難題を逆に楽しんでる!こだわりポイントってどんなところ?
森田くん:ロゴをフォントに展開するというのは想像以上に難しかったですね。ルール作りはしましたが、「りぼん」のロゴの理屈通りに作っても、「りぼん」の3文字で見た時と同じ印象にはならないんです。
フォントとして、ロゴと他の文字のテイストを合わせるため、ルールはあまり気に留めず、より「りぼん」らしくなる処理を優先して制作しました。
―― なるほど、「りぼん」らしくなるように、か。どんな流れで文字を作っていったの?
森田くん:フォントとして50音へ展開するにあたって、枠付き・傾きありの状態では制作しにくいので、まずはいったん「りぼん」のロゴから枠を取って傾きをなくしました。
この形を元に他の文字を制作して、後から一括で傾ける処理を行い、枠をつけて調整する、という流れで制作しました。
「りぼん」のロゴには、白い枠と黒い枠の二重の枠がついています。フォントデータとして制作した場合、白い部分は背景が透けてしまいますが、この「りぼんふぉんと」を使用されるデザイナーの方が文字の色を変更することが想定されました。
なので、「中身のデータ」「黒い枠のデータ」「白い枠のデータ」の3セットのデータを作って、レイヤーを分けて重ねることで、「りぼん」ロゴの枠を再現しました。
こうすることで、「白い枠が透過されない」「レイヤー分けされているため、色を一括で変更しやすい」データにしました。
―― 可愛さだけでなく、使いやすさも考慮されてるんだね。作るのに苦労した文字ってあった?
森田くん:元になる「り」「ぼ」「ん」に含まれないパーツを持つ字や、複雑な骨格をした「ゑ」や「を」は、デザインを固めるのに四苦八苦して時間がかかりましたね。
どうすれば元の文字の印象を保ちつつ、「りぼん」っぽくできるのか……。こうした方が「りぼん」っぽい、この文字はもっと可愛くできるなど、まわりのメンバーからのアドバイスも受けながら、デザインを進めました。制作中は、「りぼんっ子」だった先輩が羨ましそうにしていました笑。
―― 可愛さのためには妥協を許さぬ、ですね笑
森田くん:この「りぼんふぉんと」を目にする人たちの頭の中には「りぼん」ロゴが刷り込まれているはずですので、慎重にそのイメージと合わせなければ、このフォントを楽しんでもらえないだろう、という思いがありましたね。
「りぼん」の創刊65周年を、文字の側面から盛り上げる面白い試みにたずさわれてとてもうれしいです!
原宿のポップアップストア「りぼんのおみせ」に行って来た!
そんな「りぼんふぉんと」の制作過程を見守り、完成に至ることができましたが、お知らせをした際はものすごく反響が大きくて、とてもうれしかったですねぇ。
集英社さんの「りぼん」創刊65周年プロジェクト 【りぼんのりぼん】 @ribon65th に参画し、「りぼんふぉんと」を制作しました🎀「りぼん」のロゴをもとに生み出された、とっても可愛いオリジナル書体です❣️ https://t.co/269nDbo3Cs #りぼん pic.twitter.com/oH6Zz0X9mq
— Fontworks / フォントワークス (@Fontworks_Inc) February 27, 2020
そして、2020年3月6日~3月20日まで期間限定で原宿にオープンしている「りぼんのおみせ」にも行って来ました。
しかも、オープン初日に!
平日でしたがとてもにぎわってましたよ。
おみやげに「りぼんふぉんと」がちりばめられたクリアファイルをゲットしました。
LINE絵文字がついにリリース!
お知らせにもありましたが、2020年3月13日(金)より、LINE絵文字が販売開始となりました。
🎀りぼんふぉんとのLINE絵文字がリリースされています🎊①②③と3つに分かれてるので、ぜひ全部ゲットして、楽しんでくださいね🥰
— Fontworks / フォントワークス (@Fontworks_Inc) March 13, 2020
①あ〜よhttps://t.co/7bjqbZ84qg
②ら~ん・濁音・半濁音https://t.co/tUf7AZ7oZT
③小さい文字や記号https://t.co/PNoUDoRRl8@ribon65th pic.twitter.com/GLGlktNvqi
自分も早速購入し、ダウンロードしました。
これもまた可愛いですねっ!
もっともっと多くの「りぼんっ子」たちにこの「りぼんふぉんと」を楽しんでいただき、愛されるといいな、と思います。
トクン…この気………………………!
では、またね!